序
人生は、ドラマである。人にはそれぞれのドラマがあり、
我々は神から与えられた脚本に従って、己のドラマを演ずる。
ある人には全く平凡な家庭的ドラマが与えられ、
又ある人には波瀾万丈のドラマが用意されている。
どのような脚本であれ、与えられたドラマを力一杯演じ切った者は、
等しく人生の真の成功者と言えるのではないだろうか。
私の場合、無知という役柄が様々な舞台を提供してくれた。
とてつもない回り道をしたが、私なりに一生懸命演じてきたと思う。
それによって得た数々の貴重な経験が、今の自分を支えてくれて
いると確信する。
だが、まだ演じ終わったわけではない。私はようやく、
前半の幕間を迎えたに過ぎない。
神のみぞ知る後半の筋書き、これからもいろいろな局面が展開して
くるだろうが、変わることなくひたむきに努力し続ければ、
自ずと道は開けてくると信じている。
この半生記を刊行するために、大勢の友人の協力を得なければ
ならなかった。ここに、心から感謝の意を表したい。
川島正仁
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