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『カミーノ・デ・フロール』 （花の道） 川島正仁著 （1996年、 自分流文庫、ISBN4-938835-29-0） 18歳で移民船アルゼンチナ丸に乗り、 アルゼンチン、メキシコ、アメリカと渡り歩いた、 私の半世紀です。現在稲毛新聞で好評連載中！ ここではWebダイジェスト版が読めます。 また、第2部「ビバ・ヒメコ」の小冊子を、 無料でお届けもしております。 さらに書評・新聞紹介記事もご紹介します。 |
「序」より
人生は、ドラマである。人にはそれぞれのドラマがあり、我々は神から与えられた脚本に従って、己のドラマを演ずる。
ある人には全く平凡な家庭的ドラマが与えられ、
又ある人には波瀾万丈のドラマが用意されている。
どのような脚本であれ、与えられたドラマを力一杯演じ切った者は、
等しく人生の真の成功者と言えるのではないだろうか。
私の場合、無知という役柄が様々な舞台を提供してくれた。
とてつもない回り道をしたが、私なりに一生懸命演じてきたと思う。
それによって得た数々の貴重な経験が、今の自分を支えてくれて
いると確信する。
だが、まだ演じ終わったわけではない。私はようやく、
前半の幕間を迎えたに過ぎない。
神のみぞ知る後半の筋書き、これからもいろいろな局面が展開して
くるだろうが、変わることなくひたむきに努力し続ければ、
自ずと道は開けてくると信じている。
この半生記を刊行するために、大勢の友人の協力を得なければ
ならなかった。ここに、心から感謝の意を表したい。
川島正仁
書籍版の目次
第1部 カミーノ・デ・フロール・奔放な少年時代
・海の向こうを夢みて
・アルセンチナ丸での航海
・渡嘉敷農園で移民生活の第一歩
・谷村農園でのほのかな恋心
・花と夜間学校の海老農園
・川島兄弟の引っ越し
・花の都ブエノスアイレス
・五年ぶりの帰国
・ロスアンゼルスのボス
・メキシコヘの旅
・再びアルセンチンヘ
・第二部
第2部 ビバ・メヒコ
・日本に帰国してガイドに
・在メキシコ日本大使館に勤務
・ミチルとの新しい生活
・運命を神に委ねて
・逃げていく仕事、飛びこんでくる仕事
・タコス、大地震、そして番組コーディネーター
・メキシコの危ない現実
・ロドリゴの裏切り